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長いものには巻かれない

常識は非常識かもしれないと考えてみる

長野といえば長野市や軽井沢を思い浮かべるかも。でも、住むなら南信州が超お勧めだよ。

東京に生まれ育って、東京が日本の首都だということを知ったときから、絶対田舎には行かないぞって決めていて、友達がどんどん田舎に行くのを横目で睨んでいましたが、まさかの田舎の民になってしまいました。

長野県民になったのは2011年。震災の起きた年です。震災が起きたのは偶然で、逃げてきたわけではありません。

せっかく長野県民になったので、長野県民になって知ったことを書きます。

長野県は広い

長野県と言っても南と北では全く違います。東京の人は長野といえば長野市とか松本市とか軽井沢とかを思い浮かべますが、長野県には南信州という地域があるんですよ!

北信?南信?

私の結婚式は、ダンナが長野出身だったため、ほぼ7割は長野に関係のある方々だったと思います。

私はお色直しでほとんど席にいなかったのですが、スピーチしてくれた人が「北信は~」とか「南信は~」とか話していたとか。結婚式が終わった後、私の父が「そうか!分かった!」と突然言いました。「北信は長野の北のことだったんだ!」

字を見れば明らかですが、スピーチは音だけなので分からなかったらしい。

私もこの時はじめて長野県には「北信」と「南信」という呼び名があることを知りました。そして、「中信」と「東信」はあるけど「西信」はないということは長野県民になってから知ったのでした。

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ちなみに、

北信・・・長野市を中心とした長野県の北の地域

中信・・・松本市を中心とした長野県の真ん中の地域

東信・・・上田市佐久市の周囲の長野県の東側の地域

南信・・・飯田市を中心とした長野県の南側の地域

ということになります。長野県にいると、天気予報は北信・中信・南信に分かれて放送されます。東京だと、23区と八王子市、みたいな感じですね。

ところで、飯田市って知ってます? 私は知りませんでした。どこそれって感じ。

たぶん、長野県にあまり縁のない東京都民は、長野市松本市上田市あたりは知っていると思いますが、飯田市の周囲、つまり南信地域って未知の世界なんじゃないかと思います。

忘れられた南信地域

東京の人が知らないのも無理もない。そもそも南信地域に行くための交通網が車以外にないのです。

長野市は新幹線があるし、松本市は空港があるし、あずさも松本には行くけど、南信までは来てくれない。すごく不便なので人口が少なく、けものの方が多いと言われています。同じ長野県民から見ても、南信って未知の世界だそう。

しかも県庁は長野市で、長野市から飯田市までの距離は165Km。飯田から長野市に行くには、やっぱり交通手段は車のみで、高速道路を使って2時間かかります。飯田市からだと、長野市に行くより名古屋に行った方が近いのです。だから南信地域の人にとって政治も蚊帳の外。県知事? 遠くの方でなんかやってるよねって感じなのです。すごく不公平な感じがする。

ところが最近、リニアが通ることが決まりました。これで東京や名古屋がめっちゃ近くなる!って喜んでいる人は多いです。

私は個人的には、この人口減少社会に無茶な計画を立てて困ったものだと思っています。親戚や友達のいる東京が近くなって頻繁に行けるようになるのは嬉しいけど、そのために犠牲になるものの方が多すぎて、手放しでは喜べないです。

住みごこちは断然、南信地域!

超不便な南信地域ですが、もし長野県に住みたいと思っているとしたら北信地域より南信地域の方が絶対おすすめです。なぜなら雪がほとんど積もらないから。

雪が積もる地域は大変なんです。朝は早起きをして雪かきしないと、車を車庫から出せない。そして仕事を終えて疲れて帰ってきても、車を車庫に入れるために、また雪かきです。家がつぶれないように、無理して屋根にのぼって雪かきして落ちて亡くなる方も毎年出るし、雪が積もっているだけで気分が暗くなってきます。

その点、南信地域は雪が降っても、あまり積もらない。なぜか雪の次の日は晴れて暖かくなり溶けてしまうのです。「北は雪かき、南は雪掃き」と言うぐらい。

飯田市は長野県のハワイというぐらい暖かい。桜が咲くのも長野市より飯田市の方がずっと早い。野菜や果物を育てるのも北信より有利。でも空気が澄んでいて、湿度が低いので、夏はカラッとさわやかで、不快な暑さはないです。

恐るべき県歌

気候も、文化も、方言も違う。いっそ北信と南信で県を分ければ良かったのにって思うのですが、過去にそういう話が長野県議会で持ち上がったことがあるそう。

まさに県が真っ二つに分かれそうになったその時、誰からともなく県歌を歌い出し、それがあっという間にその場に居合わせた人たちの間に広がって、涙を流しながら手を取り合って、北信も南信も一つの県としてこれからも助け合おうではないかとなったそうです。

という言い伝えがあるほど県に浸透している県歌が「信濃の国」という歌です。小学校4年生になると練習して全員が歌えるようになります。この歌を歌えるかどうかで、本物の長野県民かどうかが決まるのです。我が家では、子どもが小学校3年生で長野に転校したので、私以外、家族全員が信濃の国を歌えます。

終わりに

こんなに住みごこちの良い南信が置き去りにされていて、長野市松本市ばっかり栄えるのは何でなんでしょうね。これが、今のところ私にとって長野県の最大の謎です。

以上、新長野県民からの長野情報をお伝えしました。もしかしたら続編があるかも。